その経験から就職活動はまずは自分がどういう仕事に就きたいかをもっと真剣に考えて行動するべきと思います。私は国際関係学部というところにいたのでなんとなく「国際的」な仕事をしたく、貿易会社に入社しました。貿易会社という聞こえはよいのですがやっていることは中国から食品を輸入販売する仕事でした。私は営業に配属されたので、国内の問屋さんをまわって商品の売り込みをしましたが予想していたような英語等全く使わず「国際的」とはかけ離れた仕事でした。
後悔した点は2つあります。まず一つ目は自分のイメージがあまりに漠然としていたことです。貿易会社が国際的というのは外観的なイメージであって、その中で社員はどういう仕事をしているのかを面接や説明会などで聞かなくてはなりませんでした。実際、大学生のときに何がしたいのかを具体的に表現することはできませんでした。また漠然としたやりたいことを具体的な業種に結び付けることはできませんでした。例えば本が好きだからといって出版業界を目指したとしても、その門は狭いものです。例えば本が好きなら出版業界以外でも書店、インターネットのブックサイトや教育業界等、今の私なら色々思いつくのですが当時はそれができませんでした。
その後悔を踏まえて今就職活動をするならばまず、そのような自分のやりたいことのキーワードに対して、どういう業種業界があるのかをより真剣に情報収集したいです。また希望する業界の会社であっても会社に入った際にどういう内容の仕事をするのか、より深く情報収集するべきだと考えます。それは面接や説明会だけでは難しいと思います。なぜなら会社は自分たちにとって都合のよいことをいうものだからです。有効なのはそこで働いてる、もしく働いていた人の話を聞くことです。私の就職活動の時代は「みんなの就職日記」というサイトがあり、大手の会社の場合はそこに就職した人の口コミが載っていました。しかし地方のマイナーな会社の情報は入手しずらかったです。今ならOBOG訪問なども盛んに行われているでしょうし、就職活動のサイトもより充実しているでしょうから、それらは必ず利用したいです。
また後悔した点の2つ目は、入社した会社の福利厚生についてほとんど何も確認をしなかったことです。その結果、健康診断の実施はなく、繁忙期は土曜日も出勤がありました。また産前産後休暇、育児休暇はあると口頭では聞いたのですが、ただ休んでも復職できるという意味であって、休暇中の給料や手当が保障されているというものではありませんでした。学生時代は給料がいくらくらいもらえるかは確認しましたが、それ以外の例えば財形貯蓄があるか、昇給はいつからか、退職金はもらえるのか等細かいことを頭になく、まずそこに就職できるかばかりを考えてしまいました。当時私の入社した会社は圧迫面接気味であったため、そういうことを聞くと評価が悪くなってしまうのではないかと思い、聞くことができませんでした。もう少し先をみて、入社したら自分がどれくらいのサービスをうけることができるのかを確認するべきです。今ならそういった入社後の福利厚生を面接や就職説明会で確認したのちに、その会社に本当に入りたいのかを自問自答した上で入社を決めるべきだと思います。以上が私の就職活動の後悔する点および今後の改善点です。